“補食”と”間食”は同じような意味として扱われますが、厳密にいうと違うものです。ではどのような点が違うのでしょうか。この記事では、間食との違いと補食が必要な人や選び方のポイントまで、まるごと紹介します。
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補食と間食の違いは「食事内容」
補食と間食の違いを一言でいうと「食事内容」にあります。補食とは「栄養を補うための食事」に対して、間食とは「食事と食事の間の食事」を指します。
補食は、通常の食事だけではエネルギーが不足してしまう場合の補助として栄養素を摂取することを目的としています。そのため、おやつでよくある甘いお菓子などは含みません。これは間食にあたります。つまり、2つの違いは栄養バランスを考えている食べ物かどうかです。
補食が必要な人はどんな人?
補食とは栄養を補うためのものです。では、補食が必要な人とはどのような人でしょうか。大きく分けて2つのパターンがあります。1つ目は、”日々の運動量が多くエネルギー消費が激しい人”です。具体的に言うとスポーツ選手やトレーニング中の方、成長期の子供などが挙げられます。
そして、”一回の食事で適度な栄養素を摂取できない人”も補食が必要です。特に幼い子供は、1回に食べられる量以上にエネルギーを消費してしまうので回数を増やして栄養補給をすることが重要なのです。
反対に、「普段から運動しない人」や「太りたくない人」など、3回の食事で活動に十分なエネルギーを摂取できている方は補食は必要としません。ポイントは、補食はあくまで3回の食事の補助という点です。メインの食事で十分な活動エネルギーを摂れているという方は必要ありませんので注意しましょう。
補食を選ぶポイント
補食に食べたい栄養素のある食材とはどのようなものでしょうか。ここでは、実際に補食を選ぶ際のポイントを紹介します。
必要な栄養素が含まれているもの
補食で積極的に摂りたいのが、エネルギーの源となる糖質とタンパク質です。特に運動前の補食には炭水化物を選ぶといいでしょう。加えて、体に吸収されにくい鉄分・カルシウムも不足しがちな栄養素です。
また、補食に必要なエネルギーは大体1日あたり、200kcalが目安です。これ以上になると、メインである3食の食事が摂れなくなってしまう可能性があるので注意しましょう。例えば、以下のような組み合わせが考えられます。
<補食の例>
- おにぎり1個
- 焼き芋半分
- バナナ1本とコップ1杯の牛乳
おにぎりの具材には鮭やツナなどのタンパク質を選ぶと栄養バランスが良くなります。
消化の良いもの
補食は食事と食事の間に摂るものです。特に運動前に摂取する場合は、胃腸への負担を減らすためにも消化の良いものを選ぶのが良いでしょう。消化に時間がかかるものを選ぶと、運動中に胃もたれしたり次の食事への影響がでたりするためです。
補食に控えたほうがよいもの
脂質や砂糖が多いものは補食としては適さないため控えたほうが良いでしょう。これは、血糖値が急激に上がり過食の原因になるためです。
<脂質が多いもの>
- 菓子パン類(メロンパン、クリームパンなど)
- フライドポテト
- カップラーメン
- 炭酸ジュース
これらは、健康的な体を作る上で必要な栄養素は含まれていないため、日常的に摂取することはおすすめしません。たまのリフレッシュとして嗜む程度にしておきましょう。
補食は第4の食事!上手に取り入れて健康的な体を作ろう
補食は、お菓子を楽しむ間食とは違い、栄養を補うための言わば「第4の食事」です。成長期の子供はもちろんのこと、運動量が多く必要なエネルギーが不足してしまう人や食欲がなく1回の食事で量が食べられない人は、補食を上手にとりいれて必要な栄養素を補給しましょう。