ほんのり甘く、ミネラルやビタミンなど赤ちゃんに嬉しい栄養も豊富な干し芋。しかし、赤ちゃんにいつから食べさせても大丈夫なのかわからない方が多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、離乳食やおやつとして子供にいつから干し芋を食べさせていいのか紹介していきます。赤ちゃんが干し芋を食べるメリットも簡単に紹介するので、気になる方はぜひ参考にしてください。
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赤ちゃんが干し芋を食べられるようになる時期
干し芋はいつから食べられるのかについて、「離乳食として」「おやつとして」に分けて紹介していきます。
離乳食として:離乳食後期から
はやくても、生後9~11ヶ月頃の離乳食後期からがおすすめです。この時期は歯茎でつぶせるかたさのものを食べられるようになる「カミカミ期」。それでも干し芋はそのままではかたすぎるので、水分に浸して柔らかくしたり細かくカットしたり、すりつぶしたりする必要があります。
カミカミ期以前でもペーストなどなめらかな状態に調理すれば食べられますが、かなりの手間がかかるでしょう。
おやつとして:離乳食完了期から
干し芋をそのままおやつとして食べられるようになるのは、生後12ヶ月を超えた離乳食完了期以降です。上手く噛めないと喉に詰まらせてしまう危険性があるので、初めの頃は必ず大人の方が近くで見守りましょう。手でつかんで食べられる干し芋は赤ちゃんが自分で持って食べる練習になるほか、歯が生え始めた赤ちゃんの歯固め代わりにも良いと言われています。
赤ちゃんが干し芋を食べるメリット
さつまいもの水分を飛ばして作られた干し芋は、さつまいもの栄養価が凝縮しているので、少量でたくさんの栄養を摂取することができます。例えば、干し芋には便秘の解消や予防によい食物繊維がたっぷり。ほか、ビタミンB1、C、Eなどのビタミン類、カリウム、カルシウム、鉄分などのミネラルも豊富です。
干し芋を食べさせる時の注意点
続いて、赤ちゃんに干し芋を食べさせる時の注意点を紹介します。
添加物に注意
商品によっては食品添加物や保存料(防腐剤)が使われている場合があります。健康やアレルギーへの影響が心配なのはもちろんのこと、味を強める添加物が配合されていると赤ちゃんが濃い味や人工的な味に慣れてしまい、味覚が上手く発達しない可能性があると言われているのです。赤ちゃんにも安心して与えられる商品かどうか見極めることが大切です。
量に注意
干し芋はGI値が低く栄養価の高い食品ですが、カロリーや糖質はやや高め。干し芋のカロリーは100gあたり約300キロカロリー、糖質量は100gあたり約60gです。たくさん食べると太る原因になるので、食べさせる量に注意しましょう。食事と合わせた1日の総カロリーを考えて量を調節することが大切です。
赤ちゃんにおすすめの干し芋の食べ方
最後に、赤ちゃんにおすすめの干し芋の食べさせ方・調理方法を紹介していきます。
小さくカット&柔らかくして
歯がしっかり生える前の赤ちゃんにあげる場合は、喉につまらないよう小さくカットした上で、水につけて柔らかくするのがおすすめです。カットした干し芋を耐熱容器に入れて水を入れ、電子レンジで1分ほど加熱すると簡単に柔らかくなります。指で簡単に潰せるくらいのかたさにしましょう。
様子を見ながらそのまま
パクパク期になってしっかり噛めるようになったら、そのまま食べさせるのもよいでしょう。しかし先述した通り、上手く噛めないと喉に詰まらせてしまうことがあるため、大人が近くで様子を見る必要があります。
2歳くらいになっても、口にたくさん入れ過ぎてしまって喉に詰まらせてしまう子供もいます。不安なうちは、目を離すのであれば小さくカットしてから食べさせるようにすることをおすすめします。また干し芋は水分が少ないので、お茶や牛乳などの飲み物を一緒にあげましょう。
赤ちゃんにいつから干し芋をあげるか考えてみよう
赤ちゃんに干し芋をいつから食べさせていいのか、紹介しました。栄養素や味的に「何歳までは食べさせてはダメ」というルールはありません。問題はかたさなので、小さいうちはペースト状にしたり水につけて柔らかくしたりと、食べやすいように柔らかくしてあげることが大切です。
そのままおやつとしてあげるなら、生後12ヶ月を超えた離乳食完了期以降に様子を見ながら食べさせてあげてください。