さつまいもの便秘改善効果は冷やすとアップ!その理由を解説
さつまいもは加熱して冷やしてから食べるべし!
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さつまいもは便秘予防にはとてもよい食べ物です。日本人に不足がちの食物繊維に加え、胃腸の働きを助ける成分ヤラピンが豊富に含まれています。甘いのにカロリーが抑えめで、低GI食品でもあるので、ダイエットにも最適です。
そんなさつまいもの効果をアップさせるためには、加熱後に冷やしてから食べるとよいといわれています。それは何故なのでしょうか。その理由を詳しく解説します。
さつまいもは便秘にもダイエットにも最適
便秘に悩んでいる方、健康に無理せずダイエットしたい方にさつまいもはおすすめです。その理由を解説します。
食物繊維、ヤラピンが豊富
さつまいもは食物繊維が豊富な代表的な野菜です。食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があり、どちらの働きも腸の働きをサポートするためには欠かせません。
さつまいもの食物繊維は不溶性食物繊維2、水溶性食物繊維が1の割合で、他の食品と比較してバランスがよいのも特徴です。
また、さつまいもを切った断面から流れる白い液体がヤラピンで、この成分は腸を刺激して、動きを活性化する働きがあります。
低カロリーで低GI
皮つきでそのまま蒸した状態のさつまいも100gのカロリーは140kcal、糖質は31.0gです。食パンの場合は260kcal、糖質は44.3g。同じ量を食べた場合、さつまいものほうがダイエットにはむいているといえます。
また、さつまいもでダイエットしたい方は、茹でたり蒸したりして食べるのがおすすめ。その場合、GI値が低くなるので、血糖値の上昇を穏やかにして、中性脂肪が溜まりにくくなります。
さつまいもは熱すると食物繊維が1.6倍に!
さつまいもの最も簡単な食べる方は焼き芋です。ご家庭のレンジでも温度を調整すれば、美味しい焼き芋が食べられます。
水でぬらしたキッチンペーパーでさつまいもをつつんでビニールに入れ、600wで1分30秒ほど加熱してから、200wでじっくり8~10分ほど加熱するだけです。さつまいもの大きさによって加熱時間は調節してください。
さつまいもは加熱すると、それだけで食物繊維の量が1.6倍になり、便秘解消効果がアップするというメリットが!
中くらいのさつまいもは300gほどですが、それを焼き芋にして食べれば食物繊維を約10g摂取できます。成人に必要とされている約半分の食物繊維を摂れるのです。
さつまいを冷やすことで、腸内活性化効果がアップ!
さらにさつまいもで腸内を活性化させたい方は、さつまいもを加熱した後、冷えた状態で食べるのがおすすめ!
その理由はさつまいもに含まれているでんぷんの変化です。でんぷんは加熱することによって糊化しますが、その後冷えることによって再び結晶化し、消化されにくい構造に変化しレジスタントスターチになります。
でんぷんは糖質ですが、レジスタントスターチに変化したとき、食物繊維と同じ働きをすることが可能です。そのため、腸内活性化効果も、ダイエット効果もアップします。
冷やし焼き芋なら保存もしやすい!
さつまいもの便秘予防効果を手軽に効率よく得たい方は、焼き芋にしたさつまいもをラップして冷凍保存しておくことです。そうすれば、食べたいときにいつでも取り出せて食べられますし、おかずに一品ほしいときも活用しやすいです。
さつまいもは生の状態の場合、常温で保存しますが、ちょうどよい温度や湿度を保つのは簡単ではありません。しかし、一度加熱して冷蔵した場合は、2週間~1ヶ月持ちます。
加熱後冷やすことで、さつまいもの便秘解消効果を引き出そう!
ダイエットもそうですが、お通じによい食事も一時的なものではなく続けることが大切です。
加熱することも冷やすことも、手間のかからないことなので、日頃便秘にお悩みの方はぜひお試しいただきたいと思います。