大学芋と中華ポテトの違いとは?由来と作り方から違いを解説!
大学芋と中華ポテトの違いを解説
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油で揚げたさつま芋に甘い蜜がかかったスイーツと言えば、あなたは「大学芋」と「中華ポテト」、どちらと答えますか?
大学芋は関東で、中華ポテトは関西で見かけることが多いです。両方食べたことがある人ならば、大学芋と中華ポテトは同じメニューで、単に地域によって呼び方が違うだけと思っていることもしばしば。しかし、実は大学芋と中華ポテトは似て非なるメニューなのです。
そこで今回は、大学芋と中華ポテト違いについて解説します。
大学芋と中華ポテトの違いとは?
大学芋と中華ポテトは、揚げたさつま芋に甘い蜜がかかった料理です。見た目や味が似ているので、呼び方が違うだけで同じものと思っている人も多いでしょう。しかし、実はそれぞれの特徴には大きな違いがあります。
大学芋と中華ポテト、それぞれの特徴を見てみましょう。
大学芋の特徴
大学芋の特徴としては、以下の点が挙げられます。
- 熱いうちに食べる
- 蜜はゆるめで醤油や味醂が入っている
- ゴマがかかっている
中華ポテトの特徴
中華ポテトの特徴は以下の通りです。
- 水にくぐらせて冷やして食べる(蜜の濃度が高く、熱いままで放っておくと固まって他の芋とひっついてしまうため)
- 蜜はパリパリした食感で砂糖と水のみで作る
- ゴマはかかっていない(台湾など一部では白ゴマをかけることがある)
大学芋と中華ポテトのルーツの違い
よく似ている大学芋と中華ポテトの違いはそれぞれのルーツにもあります。大学芋と中華ポテトが誕生した経緯の違いを見てみましょう。
大学芋は日本で誕生したメニュー
大学芋の誕生については諸説はありますが、有力な説によれば、大学芋が誕生した大正時代、当時東大の赤門前に「三河屋」という甘味屋があり、中国の「蜜濺紅芋(薯)(ミーチェンホンシュー/mì jiàn hóngshū)」という芋の飴がけを元に作ったのが大学芋と言われています。
そして、東大前の店ということで、東大の学生が好んで食べたことから「大学芋」の名が付いたということです。
中華ポテトは中国の伝統料理を忠実に再現している
大学芋が中華料理を元としてアレンジし、日本で誕生したレシピなのに対し、中華ポテトは中国の伝統料理のレシピほぼそのままです。中華ポテトは中国では「抜絲紅薯(バース―バイシュー/bān sī hóngshu)」と呼ばれています。
関東では「大学芋」、関西では「中華ポテト」がポピュラーなのはなぜ?
大学芋は主に関東で、中華ポテトは主に関西で人気があります。なぜ、似たようなメニューなのに関東と関西でのスタンダードが違うのでしょうか?
その理由は、大学芋が誕生した経緯でもご紹介しましたが、大学芋は東京で誕生したものだからです。
一方、中華ポテトが大阪を中心として人気がある理由は、大阪の中華料理屋は山東省出身の調理者が多く、彼らが故郷の抜絲紅薯によく似た「拔絲地瓜(バースーディーグワ/básī dìguā)を出したからと言われています。
大学芋と中華ポテトは似て非なるもの。違いを楽しもう!
大学芋と中華ポテトはとてもよく似た料理ですが、特徴やルーツを見てみると大きな違いがあります。
とろりとした蜜で、ゴマがかかっていて熱々のうちに食べたい大学芋に対し、中華ポテトはカリカリした食感で水にくぐらせ冷やして食べるので、冷めても美味しいことが特徴です。また、大学芋は日本で誕生した料理ですが、中華ポテトは中国の伝統料理そのまま。
このように、大学芋と中華ポテトは似て非なる料理ですが、どちらも美味しいことには変わりありません。これまで大学芋と中華ポテトの違いについて、気にしなかった、あるいは知らなかったという人は、ぜひ大学芋と中華ポテトの食べ比べをしてみてはいかがでしょうか。
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